生きづらさ

ご相談者様

年齢層:20歳代

性 別:女性

地 域:函館市

傷病名:広汎性発達障害

結 果:障害基礎年金2級

 

簡単な病歴

小さなころからコミュニケーションが非常に苦手であった。

また、手先が不器用であったり、段取りを覚えられない等の不得意なことも多かった。

その反面、学習面は抜群に出来て、小学校から大学まで一貫して成績優秀であった。

しかし、大学3年の時に開始した就職活動は難航。

50社ほどの採用試験を受けたが、コミュニケーションが苦手でうまく受け答えができないこと等を理由にすべて不採用。結局、卒業までの期間では就職に至らなかった。

引き続き第2新卒者として就職活動を進める中で、人格を否定されるような圧迫面接を数回経験。

精神的に不安定になり精神科を受診。

医師から発達障害の検査を勧められ受検したところ、「広汎性発達障害」と診断された。

半年後に障害者手帳を取得。同時期に障害者雇用枠で就職。

就労先の社員と結婚し生活を送っているが、段取りが覚えられず料理ができなかったり、コミュニケーションが苦手でご近所付き合いがうまくできなかったり等困りごとも多く、精神的な負担を感じながら生活を送っている。

ご相談から請求まで

ご本人様からお電話にてご相談いただきました。

ご相談の一言目は「いろいろなことが出来なくて困ってはいるのだけれど、夫に養ってもらっており一般的な生活はできているので、障害年金はもらえないかもなぁ、と思いつつも電話をしてみました。」でした。

発達障害で障害年金を申請する場合に使用する診断書は、日常生活の生活能力を「単身生活を想定して」記載してもらうことが前提となっている旨をお伝えしたところ、「単身生活は難しいと思います。」という返答とともに「障害年金を受給できる可能性を感じたのでお願いします。」というお言葉を頂きました。

 

委任状をご用意いただき保険料納付要件に問題ないことを確認。

初診日の医療機関から証明書類を発行していただきました。

(他県の患者数の多い医療機関から取り寄せたため、少し時間がかかりました。)

 

初診の証明書類が入手できた後、現在の主治医に診断書を作成頂きました。

 

診断書作成期間中に、病歴就労状況等申立書を作成。

ご本人様に加え、夫さんにも情報を頂き、広汎性発達障害による生活上・就労上の支障を文章にまとめて添付しました。

 

診断書の完成後すぐに、年金事務所に請求書類を提出しました。

相談から請求までに要した時間

診断書等作成期間(2か月)+2週間程度でした。

 

請求の結果

障害基礎年金2級と認められ、年間およそ80万円の受給が決まりました。

 

この事例の特徴

ご相談者様本人からのヒアリングだけでなく、夫さんにも協力いただき、ご相談者様が日常生活上で苦戦していることやよく困っていること等を詳しく教えて頂きました。

ご相談者様本人が気づいていない事柄もヒアリングできたため、書類作成の時に非常に助かったのを覚えています。

 

最後に

こちらの事例をお読みいただき、「自分の場合はどうだろうか?」と思われた方は是非一度、TAMA社労士事務所にご相談ください。

ご体調に合わせて、郵送とメール(ときどき電話)でのやりとりのみで、手続きを代行することも可能です。

初回相談は無料です。お気軽にご相談ください。

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執筆者プロフィール

玉置 伸哉(社会保険労務士)

1982年生。八雲町生まれ旭川市育ちの生粋の道産子。

アルバイト時代の仲間が、就職した会社でパワハラ・セクハラ・給与未払いなどの仕打ちを受けた挙句に身体を壊したことをきっかけに社会保険労務士を目指す。

札幌市内の社会保険労務士事務所で7年間従事、うち6年間を障害年金の相談専門の職員として経験を積み2018年4月に退職。

2018年8月に社労士試験を受験(6回目)し、同年11月に合格。

2019年2月、札幌市中央区でTAMA社労士事務所を開業。

障害年金に特化した社会保険労務士として、障害年金請求のサポートを日々行っております。

北海道内全域を対応地域としておりますので、お気軽にご相談いただきましたらうれしいです。

また、就労支援事業所様等において「30分でざっくり覚える障害年金講座」「障害年金出張相談会」を積極的に行っています。

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