てんかんで障害基礎年金2級に該当した事例

ご相談者様

年齢層:20歳代

性 別:女性

地 域:札幌市

傷病名:てんかん

結 果:障害基礎年2級

簡単な病歴

大学在学中のある日、突然意識を消失し全身が痙攣する発作に襲われ、医療機関に救急搬送。

「てんかん」と診断され、通院をして経過観察を受けることになったが、同年内に同様の発作が2回ほど起きた以降は発作が起こることはしばらくなかった。

数年後、買物中に突然意識を失い全身が痙攣する発作が起き、救急搬送。

これ以降、十分な治療を受けても意識を消失し全身が痙攣する発作が2~6か月に1度起こるようになった。

いつ起こるか分からないてんかんの発作への恐怖心を常に抱えており、生活を制限せざるを得ず、就労も限られるため、将来に対する不安がとても強い状態が続いていた。

(ちなみに、”十分な治療を受けても”を色付きの太字にしたのは、治療により抑えられるてんかんは原則として障害年金の対象とならないためです。)

ご相談から請求まで

支援者の方からご連絡を頂き、支援者様の事業所で初回面談を行いました。

治療歴をお聞かせ頂き、障害年金が支給される可能性があると判断したため、当方でお手伝いをさせて頂くことになりました。

初めててんかん発作を起こして救急搬送された医療機関Aから初診日の証明書類を取得。

その後、現在通院中の医療機関Bに診断書を作成して頂きました。

診断書を作成して頂いている間に、ご本人から詳細な治療歴や生活状況をお聞かせ頂いて、病歴就労状況等申立書を作成。

診断書が出来上がったタイミングで、書類一式を年金事務所に提出しました。

相談から請求までに要した時間

初診の証明書類の作成期間(1週間)

  +

診断書の作成期間(1か月)

  +

その他2週間程度

請求の結果

障害基礎年金2級と認められ、年間およそ78万円の受給が決まりました。

(審査期間は約2.5か月でした。)

こちらの事例について

てんかんは、発作が起きていない間(発作間欠期)は生活や仕事に影響が無いようにも思えますが、実際にはいつ起こるか分からない発作に対する強い不安から生活を制限せざるを得なかったり、就職を断られたりと、多くの場面で影響を与える疾患だと考えています。

例えば、多くの方がご存じかと思いますが、自動車の運転が制限されている方がいます。これにより運転が必要な仕事に就くことが難しいというお話も耳にしたことがあります。

それだけではなく、「お風呂に入っている時に発作が起きたら溺れてしまうかも…シャワーだけにしよう…」、「調理でガスコンロを使っている時に発作が起きたら火事になってしまうかも…ガスコンロは使わないようにしよう」等の生活を制限してしまう方もいます。また、「発作を起こして倒れている時にたくさんの人が奇異の目で見てきた」という経験から外出を極力減らしてしまったという方もいらっしゃいました。

このような発作が起きていない時の影響等も含めて、しっかりと書類にまとめて手続きをすることが大切だと考えています。(障害認定基準にも、発作の重症度や発作頻度に加えて、発作間欠期に被る社会的不利益などの社会活動能力の損減を重視した観点から認定を行う旨が書かれています。)

ご自身での申請にご不安をお持ちの方、ご自身で申請をしたけれど不支給になってしまった方など、お気軽にご相談ください。

初回相談は無料です。

障害年金に関するご相談・申請代行を承っております。

お電話・メールによる初回のご相談は無料です。

電話で相談するメールで相談する

運営者プロフィール

玉置 伸哉(社会保険労務士)

1982年生。八雲町生まれ旭川市育ちの生粋の道産子。

アルバイト時代の仲間が、就職した会社でパワハラ・セクハラ・給与未払いなどの仕打ちを受けた挙句に身体を壊したことをきっかけに社会保険労務士を目指す。

札幌市内の社会保険労務士事務所で7年間従事、うち6年間を障害年金の相談専門の職員として経験を積み2018年4月に退職。

2018年8月に社労士試験を受験(6回目)し、同年11月に合格。

2019年2月、札幌市中央区でTAMA社労士事務所を開業。

障害年金に特化した社会保険労務士として、障害年金請求のサポートを日々行っております。

北海道内全域を対応地域としておりますので、お気軽にご相談いただきましたらうれしいです。

また、就労支援事業所様等において「30分でざっくり覚える障害年金講座」「障害年金出張相談会」を積極的に行っています。

詳しいプロフィールはこちら