今回は「社労士に依頼した場合の報酬はいつどのタイミングでどのように払うの?」という質問に回答していきます。
【この記事を書く理由について】 日々のご相談の中で、ご相談者様が一番不安に感じられる部分はやはり料金のことだと思います。 記事中にも出てきますが「障害年金の受給が決まっても、社労士に2か月分も払ったら生活できないじゃないか!」というご意見もよく頂きます。 しかしながら、障害年金の支給の仕組みをきちんとご説明することで、生活を圧迫しないことを前提に料金設定をしていることをご理解いただけるのではないかと考えて、こちらの記事を書きました。 また、併せて料金がネックとなり社労士への依頼を決めかねている方の不安解消に、この記事が役立ったら嬉しく思います。 お読み頂けましたら幸いです。 |
もくじ
まずは報酬体系をご説明いたします。
障害年金の請求をお手伝いする場合の報酬は次のようになっています。
1.着手金(裁定請求の場合)
1万円
2.成功報酬
以下①~③の中で一番高い額。
①受給された年金の2か月分相当額+消費税
②初回振込額の10%
③10万円
3.社労士報酬以外に係る費用(支払先)
・診断書作成料(医療機関)
・初診日の証明書類の作成料(医療機関)
・戸籍謄本等の発行手数料(市区町村)
・その他必要書類の取寄せに係る経費
お支払い頂くタイミング
1.着手金
原則、ご依頼いただきました日から2週間以内にお支払い頂いております。
※お支払い頂くのがどうしても難しい場合には事前にご相談ください。ご事情に合わせて代替案をご提案いたします。
2.障害年金を受給できた場合の報酬
こちらは年金が無事に受給できた場合にのみ発生する報酬です。
障害年金を受給できなかった場合には発生しません。
こちらの報酬をお支払い頂くタイミングですが、日本年金機構からご相談者様の口座に初回の障害年金が振り込まれた日から2週間以内とさせて頂いております。
ですから、受給が決定したからといって、すぐにお支払い頂くようなことはありません。
受給できた場合の報酬について事前に説明したいこと
よく「障害年金の受給が決まっても、社労士に2か月分を払ったら生活できないじゃないか!」というお言葉を頂きます。
でも、実際には報酬をお支払い頂いても、ご本人様のお手元にはお金がきちんと残るように設定しております。
この点について、ご説明させて頂きたいのです。
※ちなみに、さかのぼって請求をお考えの方はさらっと読み流してください。
まず、年金受給までにかかる平均的な時間について説明いたします。
障害年金の請求書類を日本年金機構に提出すると審査が始まります。
その審査期間、平均で3か月半。
この審査を乗り越えて無事に受給が決まった場合、
初回振込までに平均で50日。
ですから、どんなに短く見積もっても請求書類の提出から平均で5か月かかります。
次に、年金受給の権利が発生する時期を確認します。
障害年金は原則、請求月の翌月分から権利が発生します。
例えば、5月に請求をしたら6月分の障害年金から受給する権利が生まれます。(※審査で認められた場合のみ。)
上記のことから考えますと、無事に年金受給の権利を得た場合、初回振込で審査期間の分、結果通知から初回振込までの期間の分(の一部)が振り込まれることになります。
経験から言うと、初回振込で最低でも3か月分は振り込まれますので、たとえ社労士に報酬をお支払い頂いてもお手元にお金が残るようになっています。
安くはない。むしろ高い。
正直に書くと、社労士の報酬は決して安くないと思います。
むしろ高い。
障害基礎年金でいえば、2か月分+消費税は最低でも143,017円。
加算対象のご家族がいれば金額はさらに上がります。
障害厚生年金であれば、さらにさらに高額になります。
せっかくの障害年金を社労士に持っていかれるのはもったいない、というお気持ちもわかります。
でも、お一人で迷って面倒くさくなって申請をやめてしまうくらいなら、申請までに1年も2年もかけてしまうくらいなら、僕たち社労士を使ってほしいと思います。
最後に
障害により仕事ができない状態になってしまった場合、経済的な心配がとても大きいと思います。
まずは、「自分は障害年金を受給できそうなのか?」「受給できるとしたらいくらくらいかかるか?」等ざっくばらんにご相談を頂けたらと思います。
初回のご相談は無料です。
お手伝いの料金は着手金1万円、医療機関に支払う診断書等の作成料(実費)、住民票等の取得料金(実費)以外は成功報酬制(ご相談者様が障害年金を受給できた場合のみ料金が発生する形)になっています。
安心してご相談ください。
初回の相談は無料です。 |
執筆者プロフィール
1982年生。八雲町生まれ旭川市育ちの生粋の道産子。 アルバイト時代の仲間が、就職した会社でパワハラ・セクハラ・給与未払いなどの仕打ちを受けた挙句に身体を壊したことをきっかけに社会保険労務士を目指す。 札幌市内の社会保険労務士事務所で7年間従事、うち6年間を障害年金の相談専門の職員として経験を積み2018年4月に退職。 2018年8月に社労士試験を受験(6回目)し、同年11月に合格。 2019年2月、北海道障害年金相談センター開設。(TAMA社労士事務所開業) 障害年金に特化した社会保険労務士として、障害年金請求のサポートを日々行っております。 また、就労支援事業所様等において「30分でざっくり覚える障害年金講座」「障害年金出張相談会」を積極的に行っています。 詳しいプロフィールはこちらから |