ご相談者様

年齢層:20歳代

性 別:女性

地 域:札幌市内

傷病名:自閉症スペクトラム

結 果:障害基礎年2級

簡単な病歴

幼少期より周囲との”ズレ”を感じ、生きづらさを抱えていた。

コミュニケーションんも苦手で友人が出来ず、多くの時間を孤立した状態で過ごした。

高校生になりアルバイトを経験したが、上司の指示を上手く理解できないことから非常に苦労した。

高校生の頃に、コミュニケーションが上手くいかない悩みを主訴に、医療機関に受診し「自閉スペクトラム症」と診断された。

以降、病院受診を継続しながら大学を卒業後、フルタイム社員として就職。

就職先から手厚いサポートを受けながら現在も就労中。

また、生活面においても親族や友人など多くの人からサポート(食事を作ってもらう、掃除や買い物を手伝ってもらう、手続きをしてもらう等)を受けながら日常生活を成り立たせている。

ご相談から請求まで

ご本人様にご来所頂き、生育歴や現在の生活状況をお聞かせ頂きました。

その上で、受給できる可能性があると判断しました。

初診の医療機関に受診状況等証明書の作成を依頼。

受診状況等証明書を取得後、20歳当時に受診していた医療機関に20歳当時の診断書の作成を、現在の主治医療機関に現在の診断書の作成を依頼。

診断書の完成を待つ間に、病歴就労状況等申立書を作成。

診断書が届いたタイミングで、書類一式を年金事務所に提出しました。

相談から請求までに要した時間

受診状況等証明書の作成期間(1か月)

  +

診断書の作成期間(1.5か月)

  +

その他1週間程度

請求の結果

障害基礎年金2級(20歳当時と現在分の両方)と認められ、20歳まで遡って障害基礎年金が支給されました。

(審査期間は約3か月でした。)

こちらの事例について

こちらの方はフルタイム勤務をしており、雇用形態も一般雇用でした。

しかしながら、生活面では親族や友人などから多くのサポートを受けており、単身で生活を成り立たせることは難しい状態にある様子が窺え、また、就労面では一般雇用であるものの会社側に診断名を開示し様々なサポートを受けていました。これらのことから、受給できる可能性があると判断をし手続きを進めました。

具体的には、体調に合わせて当日欠勤がOK、欠勤した場合でも周囲が穴埋めをしてくれる体制あり、コミュニケーションは最低限しか行わず業務指示から曖昧な言葉を排除する等、働きやすいような配慮がなされていました。

自閉スペクトラム症などの病気を抱えながら仕事をされている方が障害年金の手続きをする際には、病気が生活や仕事に与えている支障やそれに対する周囲からの配慮などの実態を申請書類の中できちんと表現することが大切だと考えています。

但し、診断名が付いていても配慮無しで生活や仕事を全く問題なく出来る方もいらっしゃいます。そのような場合は障害年金の対象にならない可能性が高くなりますのでご理解ください。

発達障害の障害認定基準

自閉症スペクトラムやADHD等の障害認定基準はこちらのページでご確認下さい。

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運営者プロフィール

玉置 伸哉(社会保険労務士)

1982年生。八雲町生まれ旭川市育ちの生粋の道産子。

アルバイト時代の仲間が、就職した会社でパワハラ・セクハラ・給与未払いなどの仕打ちを受けた挙句に身体を壊したことをきっかけに社会保険労務士を目指す。

札幌市内の社会保険労務士事務所で7年間従事、うち6年間を障害年金の相談専門の職員として経験を積み2018年4月に退職。

2018年8月に社労士試験を受験(6回目)し、同年11月に合格。

2019年2月、札幌市中央区でTAMA社労士事務所を開業。

障害年金に特化した社会保険労務士として、障害年金請求のサポートを日々行っております。

北海道内全域を対応地域としておりますので、お気軽にご相談いただきましたらうれしいです。

また、就労支援事業所様等において「30分でざっくり覚える障害年金講座」「障害年金出張相談会」を積極的に行っています。

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