もくじ
ご相談者様
年齢層:40歳代
性 別:男性
地 域:苫小牧市
傷病名:広汎性発達障害、うつ病
※発達障害での障害年金申請の注意点等はこちらの記事からご確認いただけます。
簡単な病歴
発育には問題なく、学習面も優秀な方であった。
反面、手先が非常に不器用であったため、球技等の運動は苦手であった。
また、一人で過ごすことが好きであったことから対人関係を築くことが苦手で、学生時代にはいじめの対象となったこともあった。
20代後半でついた仕事において、手先の不器用さから作業がうまくできず、同じ仕事でも他人より時間がかかることが多かった。
また、仕事の段取りを覚えることも苦手で、上司から注意されることも多かった。
相変わらず対人関係を築くこともうまくできなかったため、職場内で嫌がらせを受けることが年々増えていき、精神的な負担を募らせていった。
仕事を始めて10年ほど経ったころ、夜眠れない症状が現れ、気分も落ち込むようになった。
それらの症状が続いたため、精神科に受診すると「うつ病」と診断された。
その後、診察の中で発育歴について医師に伝えたところ、発達障害の検査を勧められた。
検査を受けた結果「広汎性発達障害」と診断された。
以降服薬により、「広汎性発達障害」「うつ病」に対する治療を現在まで継続している。
ご相談から請求まで
ご本人様からメールをいただきました。
ご来所頂けるとのことでしたが、車で片道1時間半ほどかかるため、郵送とメールで進める方法をご提案。
契約書・委任状を郵送し、ご記入・押印の上、ご返送いただきました。
ご契約後、すぐに保険料納付要件が問題ないことを確認。
初診からずっと同じ医療機関に受診されていたため、すぐに診断書の作成を依頼。
この間に、ご本人様とメールのやり取りをし、病歴就労状況等申立書を作成。
完成した診断書の情報から病歴就労状況等申立書に情報を肉付けした上で、年金事務所に提出しました。
相談から請求までに要した時間
診断書の作成期間(3週間程度)+1週間程度でした。
請求の結果
無事に障害厚生年金の支給が決定しました。
・3級(年間およそ60万円)
この事例の特徴
広汎性発達障害で障害年金を申請される方には、なんとなく「生きづらい」感覚を持ちながら生活を続ける中で精神疾患を発症し医療機関に受診、その後の検査により「広汎性発達障害」が判明するというパターンの方が少なくありません。
この場合、広汎性発達障害の初診日は、先に発症した精神疾患の初診日となる場合がほとんどです。
こちらの事例の方の場合には、精神疾患での初診医療機関から一切の転院が無かったため初診日の証明には問題が生じませんでしたが、転院を経験されている方で精神疾患の初診日から5年以上経過している場合には、初診日の証明ができるかどうかという点がネックになります。
一度、ご自身の病歴をご確認いただき、精神疾患が先に発症している場合には、その初診日が証明できるかどうかを早めにご確認いただくことをお勧めいたします。
※発達障害での障害年金申請の注意点等はこちらの記事からご確認いただけます。
最後に
こちらの事例をお読みいただき、「自分の場合はどうだろうか?」「初診の医療機関がわからない。一緒に探して欲しい」と思われた方は是非一度、TAMA社労士事務所にご相談ください。
初回のご相談は無料です。
また、ご自身でお手続きすることにご不安を感じている方には、有料ではありますが、手続きをお手伝いする業務も行っております。
着手金1万円、医療機関に支払う診断書等の作成料(実費)、住民票等の取得料金(実費)以外はご相談者様が障害年金を受給できた場合のみ料金が発生する形になっています。
安心してご相談ください。
初回の相談は無料です。お気軽にご相談ください。 |
執筆者プロフィール 玉置 伸哉(社会保険労務士) 1982年生。八雲町生まれ旭川市育ちの生粋の道産子。 アルバイト時代の仲間が、就職した会社でパワハラ・セクハラ・給与未払いなどの仕打ちを受けた挙句に身体を壊したことをきっかけに社会保険労務士を目指す。 札幌市内の社会保険労務士事務所で7年間従事、うち6年間を障害年金の相談専門の職員として経験を積み2018年4月に退職。 2018年8月に社労士試験を受験(6回目)し、同年11月に合格。 2019年2月、札幌市中央区で障害年金専門のTAMA社労士事務所を開業。 障害年金に特化した社会保険労務士として、障害年金請求のサポートを日々行っております。 北海道内全域を対応地域としておりますので、お気軽にご相談いただきましたらうれしいです。 また、就労支援事業所様等において「30分でざっくり覚える障害年金講座」「障害年金出張相談会」を積極的に行っています。 詳しいプロフィールはこちら |