もくじ
ご相談者様
年齢層:20歳代
性 別:男性
地 域:札幌市
傷病名:てんかん
結 果:障害基礎年2級
簡単な病歴
大学生の頃、就寝中にけいれん発作が発生し、病院へ救急搬送され、即日入院。
「脳炎」と診断され、けいれん発作は脳炎によるてんかん発作と診断された。
その日以降も度重なるてんかん発作が発生し、ベッド上から動くことのできない危険な状態が続いた。
2か月ほどで危険な状態を脱して集中治療室から一般病床に移ることができたが、以降もてんかん発作(意識を消失し転倒してしまうもの)は2週間に1度程度起こっていたため、病院スタッフの見守りのもとで入院を継続した。
発症から18カ月にわたり入院治療を継続して退院となった。
退院後も通院により治療を継続したが、日を追うごとにてんかん発作の回数は増えていった。
使用できる限界量の抗てんかん薬で治療を行っても発作を抑えることができなかったため、迷走神経刺激装置を身体に埋め込んだ。
しかし、それ以降もてんかん発作は頻繁に発生し、転倒により頭部にけがを負う等の事故を経験することも多くあった。
現在も週に1回程度てんかん発作(意識を消失し転倒してしまうもの)が発生しており、いつ起こるかわからないてんかん発作に怯えながらの生活を継続している。
ご相談から請求まで
支援者の方からご連絡を頂き、支援者様の事業所で初回面談を行いました。
以前、一度ご自身で申請を行い不支給になったとのことで、その時の資料を見せて頂きました。
内容は障害年金が支給されてもおかしくないレベルの物であったため、もう一度資料をしっかり作成してチャレンジすることに。
初めててんかん発作を起こして救急搬送された医療機関から初診日の証明書類を取得。
その後、以下2枚の診断書の作成を依頼。
①初診日から1年6カ月経過後から3カ月以内の診断書(医療機関Aに依頼)
②現在の診断書(医療機関Bに依頼)
診断書を作成して頂いている間に、支援者様同行でご来所頂き、病歴就労状況等申立書を作成。
診断書が出来上がったタイミングで、書類一式を年金事務所に提出しました。
相談から請求までに要した時間
初診の証明書類の作成期間(3週間)
+
診断書の作成期間(1か月)
+
その他2週間程度
請求の結果
障害基礎年金2級と認められ、年間およそ78万円の受給が決まりました。
また、5年遡って受給権が認められたため、約390万円も一時金として支給されました。
(審査期間は約4か月でした。)
こちらの事例について
ご依頼を頂く数年前に1度ご自身で申請を行い、不支給になっておりました。
しかし、内容は障害年金が支給されてもおかしくない内容であったため、再申請をすることになりました。
遡りの請求を再度やり直すために取得した初診から1年6カ月経過後から3カ月以内の診断書は、ご相談者様が以前ご自身で申請を行い不支給になった時に使用したものと全く同じ内容であるため、当時の病状を伝えるための追加資料を用意して、申請に望みました。
また、病歴就労状況等申立書はてんかん発作の頻度や重症度だけでなく、てんかん発作により引き起こされた危険な出来事(転倒して頭部にけがをした等)や周りの支援者が行っているサポートの内容を可能な限り詳しく書きました。
遡っての支給も無事に認められたという結果を受けて、病状をしっかり伝えるために色々と試行錯誤することの大切さを再実感しました。
最後に
こちらの事例のように一度ご自身で請求手続きをなさって不支給の決定を受けてしまったという方もいらっしゃると思います。
もう一度手続きをやり直すことで受給できる可能性があるかもしれませんので、ぜひ一度お声がけください。
必ずなんとかします、とは言えませんが、可能性を探すお手伝いをさせて頂けたら幸いです。
初回相談は無料です。お気軽にご相談ください。
執筆者プロフィール 玉置 伸哉(社会保険労務士) 1982年生。八雲町生まれ旭川市育ちの生粋の道産子。 アルバイト時代の仲間が、就職した会社でパワハラ・セクハラ・給与未払いなどの仕打ちを受けた挙句に身体を壊したことをきっかけに社会保険労務士を目指す。 札幌市内の社会保険労務士事務所で7年間従事、うち6年間を障害年金の相談専門の職員として経験を積み2018年4月に退職。 2018年8月に社労士試験を受験(6回目)し、同年11月に合格。 2019年2月、札幌市中央区でTAMA社労士事務所を開業。 障害年金に特化した社会保険労務士として、障害年金請求のサポートを日々行っております。 北海道内全域を対応地域としておりますので、お気軽にご相談いただきましたらうれしいです。 また、就労支援事業所様等において「30分でざっくり覚える障害年金講座」「障害年金出張相談会」を積極的に行っています。 詳しいプロフィールはこちら |